転職経験談

【転職経験談】整形クリニックに勤務し、インストラクターとしても活躍する理学療法士の働き方

この記事では整形クリニックに転職し、インストラクターとしても活動する理学療法士の働き方をご紹介いたします。

経歴

整形クリニックで働いて4年目(PT7年目)になります。以前は、新卒で入社した総合病院の回復期で働いていましたが、整形リハビリに特化したいと3年目に整形クリニックに転職しました。

病院で働いている時から足底板やテーピング法、アスリートのための栄養管理などスポーツ分野の勉強は積極的に行い、外部のセミナーにもほぼ毎週参加していました。

転職理由

理学療法士になるときから将来はスポーツ分野の仕事をしたいと考えていたため、3年間病院で総合的に経験を積んだら整形クリニックに転職しようと決めていました。

 

転職方法

転職サイトを使って整形クリニックを探すことから始めました。転職の条件としては病院の時より給料が高いというのを第一条件に検索し、その中からスポーツリハに力を入れているクリニックを絞っていくという感じです。見学では待遇面や働き方など基本的な質問以外に、勉強会頻度と平均的な外部セミナーの参加頻度、顧客の疾患の割合、スタッフの活動実績、今後のクリニックの方針などをドクターとリハ主任から聞いて比較しましたね。

 

働き方

会社の特徴

整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科があるクリニックです。クリニックの設備としては基本的な物理療法の機器はもちろん、ウォーターベッド型のマッサージ機やグラインダー(インソールや足底板を削る機械)などの機器も整っています。

また、オープンしたばかりですが施設内にメディカルフィットネススタジオがあって、主婦やシニア、スポーツ競技者まで対応しています。

専属のトレーナー以外に、希望したセラピストが整形クリニックとフィットネススタジオを兼任しています。

プログラムは基本的にトレーナーが対応を行い、セラピストはトレーニングポジション、動作の確認と指導、定期的な評価などを担当しています。

 

働いているスタッフや、年齢層、セラピストの割合

セラピストは理学療法士8人、作業療法士2人

新卒から20年目まで幅広くいて、多いのは5~10年目の30代ですかね。他に看護師、事務、リハビリ助手が働いています。

ドクターは整形ドクターが2人、スポーツドクターが1人いて、あとはメディカルフィットネススタジオで働くアスレティックトレーナーがいます。スタッフは合計20人で、全体の男女比は7:3くらいです。

 

リハビリの対象疾患

主に整形外科疾患とリウマチ疾患を扱います。慢性障害である、関節疾患、脊椎疾患などから急性外傷である、骨折、脱臼、靭帯損傷、捻挫、打撲、肉離れなど。特に腰、膝関節、肩関節の疾患が多いですね。

 

リハビリ、仕事内容

整形外科疾患、リウマチ疾患に対して徒手療法、トレーニング、物理療法、装具治療を組み合わせアライメント改善、疼痛緩和、筋力向上、ADL向上のためのリハビリを行います。
一般的な整形疾患が多いですが、スポーツ障害の割合も3割ほどあり、学生の部活復帰のためのリハビリや、社会人スポーツチームで活動する選手のリハビリを行っています。機能回復訓練だけでなく、その後の運動指導・栄養管理アプローチまでやっています。

リハビリ以外の仕事内容はカルテや計画書、報告書の作成、掃除、勉強会の資料作成くらいですかね。

セラピストの中には、半日業務の後に社会人野球やバスケットボールチームのメディカルインストラクターをしている人もいます。

 

学習環境

勉強会頻度 :月2~4回

勉強内容  :
症例検討会や文献の共有、外部セミナーに行った人の伝達講習が中心
ですが、ドクターがやることもたまにあります。

支援体制  :
外部セミナーは整形・リウマチ・スポーツリハに関するものであれば
半額補助あり

その他の特徴
毎年3~4人のチームを作り、学会で論文発表をする機会がある

経営陣からも勉強に対する姿勢は高めに求められます。病院とは異なり主な収益化の方法が診療、医学的治療、リハビリしかないので顧客を離さないためにも結果を出すことが求められるからです。ネット上の口コミは頻繁にチェックして情報共有していますね。

 

あると便利な資格、求められるスキル

動作分析、超音波画像診断、テーピング関連、インソール、トレーナー関連の知識とスキル

当然ですが整形の知識は必須。特に歩行分析と痛みに対する対応力は求められます。
スポーツリハもある場合、走行動作や投球動作の勉強が必要。
物理療法の頻度も多いためその知識も学んでいく必要があります。

また、栄養学の知識やパーソナルトレーナーなどの資格を持っているとスポーツリハに携わる際に活かせるのでおすすめです。

 

年収、給与、昇給について

転職時の年収 :430万円(転職時 理学療法士3年目)

今の年収   :460~480万円(勤続4年目、理学療法士7年目)

月給     :32~35万円(残業代、交通費、住宅手当等込み)

ボーナス   :約80万円(3ヶ月分)

昇給     :年間5000円前後+評価制度による

評価制度   :学会発表やインストラクターなどの資格が評価対象

会社の年収層 :380~580万円 平均470万円

 

新卒で入った理学療法士の年収は380万円くらいだったと思います。

職場内で聞いた1番年収が高い人は勤続10年目の40代副主任で、550万円くらいだと聞いたことがあります。主任はもう少し高いかもしれませんね。

また、副業でスポーツチームのインストラクターをやっている人は少額ですが別で収入があるようです。

 

1日のスケジュール、勤務体制

勤務時間   :8:30~19:00。半日の日は13:00まで。

臨床人数   :
1日15~18人、半日勤務の日の臨床人数は8~10人くらい。1回1~2単位です。予約の患者が7割、新規が3割くらいですね。

1日のスケジュール

・8:30       朝礼、リハ室の掃除、申し送りを行います。

・9:00~12:30   午前の臨床時間(7~9人)

・13:00~15:00  昼休み
(カルテ記入、資料作成、勉強会をすることあり)

・15:00~18:30  午後の臨床時間(7~9人)

・19:15        退勤

臨床時間終了後、掃除とカルテの記入などの事務作業をおこない19;15退勤が平均的なスケジュールですね。キャンセルなどで空きがある日は定時に帰っています。

勉強会の担当がある場合は資料作成などの準備を1時間ほど行い、20:30に退社しています。病院と比べると勤務時間が長く、昼休みが2時間あるのは整形クリニックの特徴だと思います。

 

休日、残業時間

休日    :固定休み。日曜日、祝日が1日休み、木・土曜日の午後が半日休み

月の残業時間:15~20時間

退勤時間は19時が基本ですが、学校帰りや仕事帰りなどの患者さんがいる場合は18:30以降にリハビリすることもありますし、勉強会準備がある場合も1時間くらい残業になります。

半日勤務の日は13時までですが、新規の対応人数によっては15時を過ぎることもあります。

転職する前は「整形クリニックって残業時間長そう…」って勝手に思っていたのですが、実際は月平均20時間くらいでした。ただ、半日勤務の日は残業が多く、場合によっては2時間延びることもあるため残業時間の大体を占めています。

有休は年間10日間支給されて、利用者さんの振替予定さえ合わせられれば、別のスタッフに申し送りして7日間ほどの長期休みをとることも可能です。

 

新入社員、離職率

新入社するセラピスト:3年間で3人。新卒1人、既卒2人。

離職率       :3年間で0人

年に1~2人新卒入社や、病院、訪問リハ、別のクリニックから転職してきます。

学習に関する高めの要望はありますが離職率は低いですね。自分が務めてから3年間の間では離職者は0人です。

 

整形クリニックの良い点、気になる点

  • スポーツ分野に関わることができる
    病院の時と比べるとスポーツ選手や部活をしている学生などスポーツリハに関わる機会が圧倒的に増えましたし、そこから横の関係を広げてスポーツ分野やインストラクターに関わるチャンスが整形クリニックにはあると思います。
  • 専門性を高めることができる
    基本的に整形リハの勉強に集中できることも自分としてはメリットですね。将来セラピスト飽和の時代に一つを突き詰めていった結果、自分はこんなことができます!とはっきり言えるものが整形リハにはあると思います。
  • 勉強会が短期集中
    病院にいたときは勉強会を業務終了後に長々とやることがあったのですが、クリニックでは昼休み中にやることが多いため短時間集中してやります。夜遅くになることがないので助かっています。
  • 整形リハビリ以外のブランクができる
    整形リハ以外をやりたくなった場合ブランクができてしまうことですかね。
    整形リハ一筋でやっていた人が、脳血管疾患リハにキャリアチェンジしたときはブランクを埋めるのに大変だったと聞きました。
  • 勤務時間が長い
    勤務時間が19時までが通常なので、病院の時と比べると長時間労働です。
    少し残業をすると8時を超えることも普通にあるので、ライフワークバランスにこだわる人には向いていないかもしれません。

整形クリニックで働くセラピストはどんな人が向いていると思いますか?

整形リハで専門性を高めたい人というのは当然ですが、整形リハを派生させてやりたいことがある人だと思います。例えばスポーツリハに特化したい、腰痛へのアプローチをできるようになりたい、インソールの開発に将来携わりたいなど。

また、スポーツリハだと投球動作、走行動作、キック動作などスポーツごとの動作分析が必要になってくるので、その勉強を楽しんでできる人。あとは整形リハ以外にも言えることですが、痛みに対するアプローチが中心になるのでその勉強が苦じゃない人ですかね。

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