転職経験談

【転職経験談】在宅リハビリ会社が母体!グループ経営している訪問リハビリステーションの働き方

グループ経営の訪問リハビリの特徴

訪問リハビリ・デイを複数経営している在宅リハビリ企業や、医療法人、介護業界などの一般企業が1店舗以上の訪問リハビリステーションとその他関連事業をグループ経営しているのが特徴です。

 

この記事では実際にグループ経営の訪問リハビリで働く理学療法士の、経歴やその会社に転職した理由、働き方や給与事情などのリアルな経験談をご紹介します。

経歴

現在7年目の理学療法士です。

新卒で病院へ入社し、3年目の時に訪問リハビリステーションに転職しました。そこで2年間勤めた後、今の訪問リハビリステーションに2度目の転職をしました。

今は関東を中心に訪問リハビリ、デイサービスを30件ほど展開している会社の、訪問リハビリステーションで働いて2年目になります。

転職理由

転職しようと思ったきっかけは結婚ですね。以前勤めていたのも訪問リハビリの会社でした。給料や待遇面での大きな不満はありませんでしたが、スタッフ数20人ほどの小さな会社だったので、今後も安定して収入を得られるのか?長く働ける環境か?家族を養えるのか?という心配がありました。家族のために安定した職場で働きたいと考えるようになり、転職先を探し始めました。

転職はどのようにしましたか

2回目の転職なので、以前転職したときに利用した転職サイトをまた利用しました。前回担当してくれたアドバイザーに再度担当してもらい、転職先を探してもらいました。転職先の希望は訪問リハビリステーション一択で、条件は個人事業の会社ではなく複数の事業所を展開している中規模以上の会社であること、年収が前職と同等以上(400万円以上)、退職金ありの条件で探してもらいました。条件に合った複数の会社の中から2社見学へ行き、会社規模で大きかった今の会社を選びました。

働き方

今働いている会社について

関東を中心に訪問リハビリやデイを30店舗ほど展開している在宅リハ関連の会社です。

会社のスタッフは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士(以下セラピスト)、看護師、介護士、社会福祉士、管理栄養士などのコメディカル以外にも、営業職や事務職がおり、グループ全体のスタッフ数は300人を超えるなど、在宅リハビリの会社としては比較的大きなグループ会社だと思います。

また、同じエリア内にある複数事業所での交流会が3ヶ月に1回、グループ全体の総会が年1回あるなどグループ内での交流は多く、総会では業績が優秀だった事業所や個人を表彰するなどの評価体制があります。

働いているスタッフや、年齢層、セラピストの割合

今配属されている事業所にはセラピスト10人、看護師6人、事務職2人が働いています。平均年齢は若く、20代、30代が中心です。7割が既卒で、病院から転職してきた人が多いいですね。

会社全体でみると、ほとんどは転職してきた既卒セラピストですが、毎年10人前後は新卒から入社してきたセラピストもいます。

リハビリの対象疾患

リハビリ対象は整形疾患、脳血管疾患の方が多いです。回復期リハビリテーションを退院後の患者や、認知症、廃用症候群によりADLが低下した患者、慢性疼痛など、慢性期へのリハビリが大半を占めます。

リハビリ、仕事内容

リハビリ内容は慢性疼痛へのアプローチや、ADL能力向上、廃用症候群予防などのリハビリが中心で、家族への介助方法指導、福祉用具の提案もよくあります。ただ、中にはひたすら歩行訓練をしたいという患者さんもいるので40分以上屋外を歩行するなんてこともありますね。

リハビリ間に空き時間ができた場合はケアマネージャーへ営業に行くことが努力義務とされていますが、営業職が別でいるためセラピストが営業を行うのは入社直後くらいですね。ある程度スケジュールが埋まってきたら空き時間は休んでいる人がほとんどです。

月のリハビリ時間は100~120時間くらいですが、GWや年末年始で連休を取ると80時間くらいになることがあります。

事務作業はスケジュール作成やカルテの記入、月に1回の計画書・報告書作成くらいです。記録用のタブレットが一人一台支給され、訪問の合間や、昼休み中にカルテの記入作業をおこない、残りは事業所に戻ってからやっています。

年収、給与、昇給について

転職時の年収 :420万円(転職時 理学療法士6年目)

今の年収   :500万円(勤続2年目 理学療法士8年目)

月給     :35万円

ボーナス(年) :80万円(年間インセンティブ200時間分)

昇給     :年2000円くらい

評価制度   :年に1回管理者との面接と訪問業績により決定

会社の年収層 :

入社時の月給は経験年数によって段階分けされます。新卒は25万円、3年目は30万円からスタートと月給は高めの設定です。私の場合、経験6年目で転職し、年収は420万円スタートでした。

賞与は年2回。毎月のリハビリ時間が85時間を超えた分が半年分で合算され、6月と12月に支払われます。
しかし、うちの会社の賞与には変わった仕組みがあります。
月のリハビリ時間が85時間未満だった場合は、85時間に足りなかった時間分が賞与(半年間の合計リハビリ時間)から差し引かれます。例えば1月に100時間(85時間+15時間)リハビリしても2月が70時間(85時間-15時間)だと差し引きゼロになり、ボーナスに加算されません。
つまり、半年間の合計リハビリ時間が510時間(6ヶ月×85時間)を超えない限りボーナスがゼロです。そのため最初の1年間はほとんどボーナスなしの人もいます。

管理者やリーダー職など役職付きになるとインセンティブタイプの賞与はなくなり、役職手当や、事業所の業績による賞与があるようです。そのため、役職付きの年収は会社全体や事業所の業績によって左右されるようです。

経年による昇給は微々たるものです。その代わり、リーダーなどの役職に就くと上がりが大きくなります。

1日のスケジュール、勤務体制

勤務時間:8:30~17:30

臨床人数:1日6~8人が平均的

朝礼での申し送りや新患報告から始まります。その後、各自訪問先へ電動自転車で向かい、9:00よりリハビリをおこないます。
リハビリ時間は基本60分ですが、私の事業所は患者数が多いため40分介入の患者数を多くして訪問件数を上げているため、1日の訪問患者数は6~8人が平均的です。
訪問エリアが小規模なので、電動自転車で10~15分あれば患者間を移動できるため、移動時間を短縮して訪問件数を増やすことができます。

リハビリ終了後、スタッフ全員が事業所に集まり明日の訪問予定の確認や変化のあった患者の報告、残ったカルテの記入を行い、勉強会がなければ18:00には退社しています。

休日、残業について

休日:土日祝休みで、年間休日は120日くらい

月の残業時間:10時間以内

以前は振替の手間から祝日も出勤することがありましたが、現在は休日出勤が禁止になりました。どうしても患者の都合がつかないなどの理由で出勤する場合は代休をとることが義務付けられています。

残業に関しては、18:00完全退社が決まっているためほとんど残業はありません。しかし、月に1度の報告書作成の際は時間が足りず、家にタブレットを持ちかえり作業することがあります。

学習環境

勉強会頻度 :月1~2回

勉強内容  :文献学習と症例検討会、外部セミナーに参加した人の伝達講習

支援体制  :年間2万円補助あり

その他の特徴:

会社が薦める1泊2日の合宿セミナーが年に1回あり、グループ内の希望者は割引価格で参加できる制度があります。

新入社員、離職率について

入社してくるセラピスト:年1~2人(会社全体では50人以上いると思います)

既卒7割、新卒3割。20代、30代の若い世代が多いです。

離職率:年1~2人(会社全体では不明)

事業所によりますが、管理者やリーダー以外は大体3~5年くらいで辞めていきます。退職理由で多いのが、事業を拡大し続けていく会社に着いていけない、負債の影響が大きく一般的なインセンティブ制の訪問リハビリステーションに転職する、という人が多いですね。

キャリアについて

キャリアの特徴としては、「管理者・リーダー育成プログラム」というものがあり、希望者はセラピストでも「チームリーダー」「管理者」「エリアリーダー」などの役職につけることです。

希望者は育成プログラムを修了すれば大体1~2年で管理者になることができます。私が働いている訪問リハビリステーションの管理者も「管理者・リーダー育成プログラム」を修了した6年目のPTがやっているなど、年下の上司ということはよくあります。

また、希望すれば事務職や営業職へのキャリアチェンジができます。

グループ展開している訪問リハビリで働くポイント

  • グループ内でのつながりがあり、学習環境が整っている
    年に一度の総会や、グループ内での交流会、勉強会が頻繁にあるなど、グループ内での横のつながりある。
  • 移動時間が効率化しやすい
    訪問エリアをそれぞれの事業所でカバーできるため訪問範囲が狭く効率的に訪問することができる。
  • キャリアの選択肢が多い
    事業展開を進めているため、早い段階で管理職を目指すことができ、キャリアアップやキャリアチェンジの選択肢が多い
  • 祝日出勤禁止、残業禁止などコンプライアンスがしっかりしている
  • 営業職や、事務職などセラピスト以外のスタッフも多い
  • 長期休暇がとりにくい
    毎月のリハビリ時間が半年ごとのボーナスに影響するため、休みの度に賞与のことを意識してしまう。長期休暇をとると一気にボーナスが減ってしまうため休みづらい。
  • 人員配置に無理が出る
    新規事業所を作る前に大量に新人採用し、オープンするまで既存の事業所で働くが、スケジュールが埋まらないため暇を持て余している新人セラピストがいる。
  • 経験が浅く若い管理者についていけなくなり、離職につながる
  • 事業所により離職率やスケジュールの埋まり方、ケアマネージャーからの評判に差がある
  • 転勤や異動がある
ここがポイント

・個人経営の訪問リハビリと比べると、月給+ボーナス制が多い

・インセンティブがない会社だと年収アップは昇給次第

・グループ内での勉強会や研修があり、学習環境は比較的整っていることが多い

・管理職などのキャリアが目指せる環境がある

訪問リハビリの働き方は会社によって様々!運営母体ごとの特徴を紹介訪問リハビリには大きく「個人経営・小規模」「上場企業や在宅リハビリ企業」「病院やクリニック」「デイサービス・デイケア附属」の運営母体があり、働き方や給与はざまざまです。その違いをまとめてご紹介します。...